Monday, March 06, 2006

元学生

今の大学で働くようになってしばらくして、大学院時代に教えた元学生から突然メールが来ました。「先生の名前をググったら○○大学で教えているって出てきたからびっくりした。すごいですね」と。びっくりしたのはこっちです。だって私、この学生には嫌われていると思ってましたから。

コース責任者の教授が授業観察に来た日、私のしつこいまちがい訂正にいらだったこの学生は、何と授業の途中でいきなり席を立ち、教室を出ていってしまったのです。私はそのまま授業を続け、教授からは「気にしないように」と励まされ、その後学生は何もなかったかのように授業に来ていていましたが、やっぱり後味が悪かった...。

この「事件」以来、私はまちがい訂正により気をつけるようになりました。クラスメートの前で「下手くそ」だと言わんばかりのしつこい訂正はよっぽどのことがない限りせずに、できるだけ個人的に直したり、他の学生も巻き込んで直したりするようになりました。

今日、その元学生からメールが来ました。某有名大学のとある研究所で働いているそうです。学部時代の専門を活かした職場のようです。メールの最後に"Please keep in touch"(連絡を取り合いましょう)と書いてありました。社交辞令かもしれませんが、それでもうれしかったです。私はこの学生の人生にほんのちょこっとだけ関わっただけですが、それでも覚えていてくれて、こうして連絡をくれる。こういう出会いが、私が「教師」という職業が好きな理由の一つです。

2 comments:

Anonymous said...

Yukki先生、こんにちは!
ごぶさたしてしまってるけど、元気ですか?

日本は年度末を迎えて、
留学期間を終えて国へ帰る学生も大勢います。
そんな学生たちが帰国の挨拶に来ると、
頑張ってねと応援する気持ちとともに、
自分はこの学生にひとつでも多くのプラスの関わり方ができていたかな~と
ちょっと気になります。
いつかふと「そういえばあんな先生いたな~」
「元気にしてるかな~?」って思い出してもらえたらなと思いながら来学期も頑張ります!

そういえば、夏の学会、うちのF先生とH先生が発表しに行くみたいやね。
僕は、そのprojectからは外れていて
学会自体もたぶん行かないと思いますが、
またいろいろ話を聞かせてくださいね~。
会場校でいろいろ大変かもしれないけど、
頑張ってください!!

yukki said...

>Hiroさん
コメントありがとう〜。そうやね、私たちのクラスを取らなくなっても、いつかふと思い出してもらえたら本望ですね。

先日学会スケジュールを見て、F先生、H先生のお名前を発見して、おお〜って思ってたところです。そうか、Hiroさんは来ないのか。残念。私は発表落ちたので、裏方でがんばります!