Saturday, September 30, 2006

え?大学で?

今朝読売新聞を読んでいたら、面白い記事を見つけました。 秋田経済法科大学と系列の秋田栄養短大で茶髪とピアスを禁止する規則を設けたというニュースです。茶髪・ピアスをやめた学生には報奨金1万円を出すそうです。大学の理事長の服装や頭髪の乱れは大学や本人の評価につながるという考えからこういう規則ができたようですが、そこまでする必要があるんでしょうか?ステレオタイプはイヤですが、どうも「日本の管理教育」という言葉が思い浮かびます。大学はごまんとあるので、この大学に行かなければいいだけの話ですが、すでに入学している学生はどうするんでしょう?

で、当の大学のホームページを見てみたら、この規則の趣旨は社会に出ても恥ずかしくない学生を教育するのが目的で、今後その内容を検討すると書いてありました。ニュースになって文句の電話やメールが殺到したのでしょうか。

確かに人は見た目で他人を判断することが多いでしょう。しかし茶髪・ピアスを大学の規則で禁止することが「社会に通用する人間を教育する」ことなのでしょうか?こういうことに関しては、実際に社会に出て白い目で見られたりして、自分で経験するほうがよっぽど勉強になると思います。

でもなあ...。茶髪・ピアスが心の乱れ(?)って、いつの時代の話なんだろう...と、現在ピアス6つの元金髪教師は思うのでした。

Thursday, September 28, 2006

ちょっとお疲れ

今週で1年生はだいたい教科書5課分が終わり、時間や日付、そして「行く」「勉強する」「寝る」などの動詞を使った文を学習しました。最初の1週間ちょっとはひらがなと同時進行だったので大変だったようですが、もうだいたいひらがなも書けるようになって、つい最近初めての試験を終えました。

コースが始まってまだ1ヶ月弱ですが、すでに「できる学生」と「できない学生」の差は歴然としています。言語の勉強の仕方を知っていて要領よくやっている学生もいれば、1日に何時間もかけて予習・復習するのに、授業でも宿題でもできが悪い学生もいます。授業がどんどん進む中、後者の学生は既習項目が定着する間もなく新出語彙・文法に対処しなければいけません。砂の土台の上にむちゃくちゃ重い鉄筋コンクリでビルを建てている感じで、教える私もはっきり言って不安です。特に20人という大所帯を持つのは初めてで、思うように学生のケア(というか相手?)ができず、どうしたらいいのかわからないというのが本音です。

しかし学校教育という制度の中では、決められたスピードで突っ走ることが求められていて、それは私にはどうにもできないんですよね...。反面、遅れることはそんなに悪いことなのかなあと思ったり...。学生自身で目標を決めて、好きなスピードで勉強できたら一番だなあと思います(そんなことは自分でプログラムなり学校を作らなくてはできないでしょうが)。実は来週大学へ講演にいらっしゃるアムハースト大学の多和わ子先生はこの点で非常にすばらしい実践をなさっているとのことで、お話をうかがうのを楽しみにしています。

Sunday, September 24, 2006

ホッケー観戦


友人が参加するホッケーチームの試合を見に行ってきました。地元のホッケー愛好家で作るリーグがあり、そのプレーオフ。友人のチームは第4シードで、相手は第1シードだったのですが、なーんと6−3で勝ちました。点がなかなか入らない緊迫した試合もいいですが、バシバシゴールが入る試合もまたいいものです(これは自分が応援しているチームが得点する場合に限りますが)。写真は試合修了後、両チームが握手しているところです。

素人の試合ですが、リンクのすぐそばで試合が見られるので、プロの試合を3階席で見るのよりも迫力があります。私が見ていたところへパックが来て、両チームの選手がパックを取ろうとものすごい勢いで壁にぶつかった時は、仕切りがちゃんとあるにも関わらず自分に衝突するんじゃないかとビクッとして、思わずのけぞってしまいました。それぐらい、迫力があったってことです。

来週は決勝戦らしいんで、また応援に行こうと思います。そうこうしているうちにNHLのシーズンも始まって、ホッケーがたっくさん見られるようになるんですよねー。今年は何回かナマで見ようと画策中。今から楽しみです。

Thursday, September 21, 2006

学歴は関係ないのね

Forbesが発表した「アメリカの金持ち400人」のリストを見ました。庶民にとっては雲の上の人たちですが、ま、どんな人なんやろとリストを見てみたら、10人のうち5名が大学中途退学者。金儲けに学歴は関係ないんやなーと納得してしまいました。

確かにいくらいい大学を出ていたって、これから発展しそうな分野に目をつけたり、ヒット商品のアイデアがぱっと思い浮かんだりすることはないですもんねえ。洋服がずれ落ちないコンパクトなハンガーを考えついたアメリカ人の主婦も、一夜にしてお金持ちになりました。

私はそういうひらめきとかはないんで、お金持ちになるには宝くじを買うしか方法はないですね。うーん、それにはまず宝くじの買い方から勉強せねば。

試験よりもブログ

今学期初めての試験が来週に迫っています。私が教えている1年生は来週月曜日、2年生はその次の日です。2年生は新しい教科書で教えているため、全く過去問がなく、各講師が夏休みの間に作った「たたき台」を基に試験を作ります。私は2年生の試験担当で、ここ1週間、同僚の温かくも厳しいチェックを受けつつ、試験作りをしています。つらい、の一言につきます。

そんな中、楽しいのはやっぱりブログプロジェクト。今日2年生のクラスで「みんなのブログを1年生にも紹介しますからね」と言うと、学生は「おお〜」という感じで、なんかこう、がんばって書こうかなと思ってくれたようでした。私の1年生のクラスではまだブログはやっていないんですが、「1年たったら、こんなことが日本語でできるようになりますよ」というのを見せて、少しでも学生の励みにしてもらえたら...と思います。

それから、私の1・2年生間のつながりだけではなく、他の日本語学生のブログ(ヒロシさん、佐藤さん台湾のKazzさん)もどんどん紹介して、ブログがなければ出会うことがなかったであろう学習者同士のつながりが持てるようになればいいなと思っています。ヒロシさんが書いているように、学校単位ではなく、学習者個人個人が交流できるのがブログのいいところ。自分が面白いと思う、「ツボ」の合うブログの作り手を見つけて、どんどん教室の外へ出ていってほしいです。

Wednesday, September 20, 2006

最近のお気に入り


遅ればせながら、ポッドキャストにはまってます。職場へ行く時、そしてうちへ帰る時に聞いてます。主に日本のポッドキャスティングを聞いてるんですが、テレビでネタを見た時はそれほど...と思っていたスピードワゴン (SPW、写真) の番組が最近のお気に入りです。ラジオ番組のハイライトと収録後のトークが入っていて、はっきり言ってネタより笑えます(番組HPはこちら)。

SPWの有名なネタは「あま〜い!」(小沢(写真右)がくさいセリフを言い、井戸田(写真左)が「あま〜い」と言う)で、初めて見た時はしらけてしまったんですが、トークは「あま〜い!」とは全く違い、過激な話が多く、「やば〜い!」という感じでしょうか。イヤホンで聞かないと、きっと白い目で見られるだろうと思われるような話も多々あります。ポッドキャストはきっと放送コードがないから、ラジオで言えないようなことも言えるのでしょう(雨上がり決死隊のポッドキャストも一部すごいです)。酒が入った席でするような話を、世界中に発信できるポッドキャストはすごいなあ。

道でiPodを聞きながら、笑いたいのをこらえて歩いている日本人がいたら、無視してあげてください...。それはきっと私です。

Tuesday, September 19, 2006

すごいぞ!

何がすごいって、学生のブログです。はっきりいって感動しました。クラスメートのブログにコメントを書くこと、コメントをもらったら返事を書くことを、半分強制しているという側面はあるのですが、それでもそれぞれがブログでコミュニケーションをしている!しかも私の個人的なこのブログにもコメントを残してくれて...。正直、すっごくうれしいです。こうやって人間はお互いに関わり合い、影響を与え合い、そして変わっていくんだなあと実感しています。これからどうなっていくのか、楽しみです。

そうそう、同僚が1年生でやっているブログもすごいです。学生ってこんなこと、考えてるんやーってわかるのが、すごく面白い!迷っていたんですが、私も1年生のクラスでやることにしました。近日URL公開予定です。乞うご期待!

Sunday, September 17, 2006

うれしいこと

むちゃくちゃ恥ずかしかったんですが、学生がブログを開いた時にこのブログの存在を教えました。すると、私の学生がこのブログにコメントを残してくれたのです!私はそのポストでこの学生のことを書いたんですが、書いた時はなぜか学生が読むなんて思ってもみませんでした。学生のコメントを見た時は、とてもうれしかったです。と同時にちょっとくすぐったいような...。何て言ったらいいかわかりませんが、主に教室でしか「からむ」ことがない私と学生の関係が、ちょこっと変わったような気がしました。

Thursday, September 14, 2006

いよいよブログ開始

今日、2年生のクラスでブログを始めました。学生6人をラボへ連れて行き、クラスのブログに載せた指示を読みながら各自自分のブログを開き、自己紹介を書いてもらいました。それぞれのペースでやってもらったので、さっさと終わる人もいれば、日本語のタイプの仕方がわからず手こずっている人もいました。6人中、日本語のタイプの仕方を知っている学生が2人いたので、私は高みの見物で、知っている人が知らない人に教えるという形を取りました。

おとなしい学生が多いクラスなので反応が心配だったんですが、楽しそうにやっていたのでほっとしました。ある学生は日本語でタイプできることがうれしいらしく、満面の笑みで「楽しいです!」と言っていました(ま、この学生はいつもにこやかですが)。

トピックは何でもいいから、自分が伝えたいことを書くように言いました。このブログの目的は日本語で自己表現し、他者とコミュニケーションすることです。このブログを読んでいるみなさんも、よかったら学生のブログを読んでコメントしてください。

http://ninensei06.blogspot.com


の左側に、学生のブログのリンクがあります。よろしくお願いします。m(_ _)m

Wednesday, September 13, 2006

自由になりたーい

...別に監禁されてるわけじゃありません。念のため。私を今縛っているもの、それは教科書。教科書というのは何をどういう順番で勉強するかということが書かれている、非常に便利な本ではありますが、時にそれは鎖のように教師/学生をしばりつけるのではないでしょうか。新学期が始まって1週間ちょっと。あれもやらねば、これもやらねば、といった感じで授業を進めている結果、私自身がことばを使うコンテクストをおざなりにする傾向にあるのでは...と、ちょっと反省しております。

ある同僚はむちゃくちゃ柔軟で、やらなければならないことはきっちりやりつつ、いい意味で教科書を無視して授業を行っているようです。「教科書にはBは出ていないから教えない」「教科書ではA->B->Cの順番で出ているから」と考えず、「学生が知っていて損がないことは、どんどん教える」というスタンス。昔、恩師がよく「教科書はただのガイドで、どう教えるかは全部教師次第」と言って指導してくださったのですが、私はまだまだ青く、教科書という鎖にしばられたままのようです。ま、始まったばかりなんで、これから気持ちを入れ替えたらなんとかなるかな(←と、ひどく楽観的)。

Saturday, September 09, 2006

ブログをやってみよう

今日は会議の連続でした。職員会議で進行中のプロジェクトの話をしたんですが、私も同僚からアイデアをもらい(というか、ほとんどパクリ。Sさん、いつもシェアしてくれておおきに〜)、今学期は1年生と2年生のクラスでブログを取り入れる予定です。

1年生では英語もOKということで、ブログに日本語学習者としての思いのたけ(?)を綴ってもらおうかと思っています。2年生は日本語のみで自分が書きたいことを自由に書いてもらうつもりです。

日々の授業も大変で、どれだけブログができるかわかりませんが、学生が何を書いてくるのかを楽しみにしています。授業では時間がなくて話せないことってたくさんありますからねー。一体全体何を書いてくれるんだろう?

Wednesday, September 06, 2006

新学期

始まってしまいました...。新学期です。今年度は1年生と2年生の担当です。最初の1週間はいつもドタバタして大変です。特に1年生はまだ取るかどうかはっきりと決めていない学生が多く、学生の出入りが激しいんですよね。落ち着くまでしばらくかかりそうです。はあ。

1年生の場合、初日はどうしても英語で説明しなくちゃいけないことがたくさんあるんですが、私はこれが大の苦手。スクリプトを書いて全部読んでやろうかしらって思うぐらいです。今日も今日とてもごもごしてしまい、学生にはわかりにくかっただろうなあ。こういう時は「はい、昨日の復習です!」って言って、同じ内容をちょっと手を変えてするのです...。私の授業って「前日の尻拭い」で構成されているような気がする...。とほほ。