昨日、今日ととても刺激的でした。アマースト大学の多和先生が講演に来てくださり、色々お話をうかがうことができました。先生の講演は英語を母語とする初級日本語学習者向けの内容で、日本語学習がどういうものなのかということ、そしてどうすれば効果的に勉強できるかという内容でした。2年生の学生にブログで感想を書くようにと宿題を出したのですが、さっそく二人(ロキさんとGraigさん)が書いてくれました。二人とも自分の勉強方法を振り返るいい機会になったようです。面白かったのは、どちらも日本語が英語母語話者にとって一番習得が難しいという多和先生の言葉に言及している点です。日本語は難しいとは思っていたようですが、実際に講演で先生がそうおっしゃるのを聞いて、その認識を新たにしたのでしょうか。マラソンの有森選手じゃありませんが、「自分で自分をほめてあげたい」(でしたっけ?)気分なのかもしれません。
そして今日は多和先生と同僚と3人でゆっくりと晩ごはんを食べる機会がありました。昨日は講師全員で夕食会だったので、全くお話しできなかったのですが、今日はじっくり先生が実践なさっているSTEP Methodについてうかがうことができました。学生一人ひとりの学習スピードにできるだけ合わせられる柔軟なカリキュラムで、ほぼ個人指導のような形で日本語を教えていらっしゃるそうです。学生が設定した目標に到達するまで次のステップには進まないというやり方は、実は私の理想です。現在の教育システムではなかなかできませんが、多和先生は実践していらっしゃるんですよね。すばらしい。このブログでもちょこっと書きましたが、この1ヶ月、1年生で試行錯誤の日々を繰り返しています。でも「できるところからやればいい」と先生に励まされ、気持ちを新たに学生と向き合う気力というか、エネルギーをいただきました。
6 comments:
わたしも多和先生からはいつも力をいただきます、、、これからもおたがいがんばりましょうね〜。
英語母語話者にとって一番習得が難しい言語は一般に中国語(標準語)とよく言われていますね。文法などが難しいのではなく(どちらかといえば英語に似ている点が多いらしい)、発音(トーン)が難しいから、だとか。実際、仕事の関係で香港に住んでたのですが、標準語よりも比較的に発音が「簡単」と言われている広東語でさえかなり苦労した(苦笑)
日本語の文法は不規則的に活用される動詞が少なく、発音は非常に簡単、漢字は時制によっては書き方(つづり)が変わらない、発音さえできれば最悪の場合は平仮名で書けるなど、いろんな点においては簡単です。個人的には数年間(大学で)フランス語とロシア語を勉強したのですが、成績を見ても日本語のほうがずっと楽だった(汗)。
それにしても青森選手と聞いて「I was gay」を思い出さない人はいないだろうね(笑)
>ss903さん
そちらからもいつもアイデアと元気をもらっています。お互いにいい刺激になればいいなあ。がんばりましょうね!
>mate in threeさん
日本語が中国語より難しいというのは、おそらく話し言葉と書き言葉の違いが大きいという点だと思います。中国語のことはよくわかりませんが、おそらく日本語ほど違わないのではないでしょうか。でも発音が難しい、漢字が大変だというのは本当でしょうね。
mate in threeさんはもうネイティブですよ...。(笑)って普通に使うあたりがもネイティブ。私、初めてお話しした時、日本で育った人かしらって思いましたもん。
で、有森選手ですが、確かに「I was gay」を思い出しますね(笑)。
あのう、なんつうか、「日本語が一番難しい」というのは日本人論とか日本論とかでよく聞かれたような気がしますが、本当にFSIはアラビア語、中国語、韓国語、日本語の中で日本語が一番難しいと言ったのか気になりますね。。。。
>ヒロシさん
Omaggio-Hadley (1993)にリストが載っていますが (2nd Ed., p. 28)、日本語が特に難しいとは書いてありませんね。でもとあるサイトではそう書いてありました。
http://www.nvtc.gov/lotw/months/november/learningExpectations.html
でもここでは「Category III」というふうになっていて、怪しいんですが。
実は私も気になってオマジオを見ました。なんだかLiskin-Gasparro(1982)っていうOPIのトレーニングの本の中から引用していましたね。図書館にもないし、Borrow Directでも出てきませんでした。FOreign Service Institute自身が何か出しているはずじゃないと思うんですが。。。。。
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