Friday, February 17, 2006

「東京は今八時です」

初級クラスの学生に「自己紹介を書く」という課題を出したんですが、ひどいもんでした...。

「あなたは留学生です。パーティーで自己紹介をしなくてはいけませんが、緊張して話せないと困るので、自己紹介の原稿を用意してください」と英語で指示を出しました。学生は指示に従い、名前や所属大学、出身地などを書いてきたんですが、そこでやめればよかったのに、空白を埋めるためか、「東京は今八時です」だの、「私は毎朝九時に起きます」だの、自己紹介にふさわしくないことを書いてきました。私は確かに言いました。「名前と「どうぞよろしく」だけじゃだめですよ」って。だからって、今ちょうど勉強している時間を無理矢理自己紹介に入れなくたって...。

「書く」という作業は本当に大変です。ジャンル、読み手に合わせて書かなければいけません。今回、私の学生は「自己紹介をする時、どんなことを言うか」ということを考えず、ただただ自分が知っていることを自己紹介の原稿に書いたのでしょう。教師としてもう少し指導すべきだったのかもしれません。「自己紹介にふさわしい内容は何か、考えて書いてください」って。

次の授業で学生が書いたような自己紹介を私がするつもりです。そしておかしさに気づいてもらおうと思います。...気づいてくれるだろうか(汗)。

2 comments:

Anonymous said...

みんな気づかずに、かえって「おお、やっぱりそうするのか」と思ってしまったりして。それも面白いかも。でも彼らなりにがんばっているんじゃないでしょうか。

yukki said...

がんばっているのは認めます。習ったばかりの時間に関する表現を一所懸命使って、必死に書いたんだと思います。ある学生なんか、朝起きてから何をするのか、逐一書いてくれました。自分の部屋が何階にあるのかを書いた学生もいました。笑ってはいけないんですが、笑ってしまいました...。