最近、とある人と話していると、普段以上に自分が話す英語を意識していました。いわゆる文法(時制、単複一致、語順など)を意識して、自己訂正するのです。しかも話し出す前に頭の中で一生懸命何をどう言うか、「正しい」英文を作文する始末。確かに最近日本語ばかり使っていて、英語で話すことが少なくなりました。でもこの状況はちょっと異常だと思っていた矢先、とある論文を読んで、はっとしました。
「標準」であることばを話さなければ「通じない」ということで、「通じる」「標準」言語を話す者から区別される。
うーん、「標準」の「正しい」英語を話さない私は考えてしまいました。上述の私が英語を意識する相手は、日本語がわからない英語母語話者なのです。コミュニケーションは伝えたいことがあるからします。私も伝えたいことがあるから、相手がわかる言語(英語)で話すんですが、「もしかしてこの人、私の英語をヘタクソだと思って聞こうとしてないんじゃないか。私の言っていることがわからなかったらどうしよう。完璧に話さなくちゃ」と思う気持ちが強くなっているのではないか、と思ったわけです。しかも、こう思う相手は日本語を知らない英語話者だけなのです。日本語がわかる英語母語話者には比較的気楽に英語で話ができる自分。常々、ことばというものは個人個人で差があって当たり前だと考えているのに、自分でその個人差を意識しすぎてドツボにはまっているということに気がつきました...。
その一方で、ことばの問題ではなく、私の思考パターンが非論理的で、しかも説明力・説得力がないのが問題なのかもしれないなあ...と、母語で書いたこの文章を読み返して思ったりもします。
7 comments:
>satoさん
うーん、そうなんですけどね。深く考えちゃうんですよ。なんかこう、関西人特有の「おもろいこといわなあかん」というのと同じ調子で、「ちゃんとしゃべらな」みたいな(わかります?)。自分は自分って思える日が来るんですかねえ。
RSSの件ですが、ちょっと調べます。betaにしてから変になったのかな?
>「標準」であることばを話さなければ「通じない」ということで、「通じる」「標準」言語を話す者から区別される。
すみません。日本語力が弱くて上の意味がよくわからなかったんですけど、どういうことですか。。。。
そうそう、RSS止まってますね。
>ひろすさん
いえいえ、やはり私の説明力不足でしょう。標準語による意思疎通を前提にしている世の中で、標準語以外のことばを話す人は、標準語話者には「何を言っているかわからない人」、つまり「ことばが通じない人」になるわけです。その結果として標準語を採用している社会では「差別」され、黙らせられるということを言いたかったんですが、分かっていただけたでしょうか。
RSSですが、betaについてくるテンプレートに変えてみたら(見た目は変わってませんけど)直るんではないかと思い、変えてみました。どうですか?
うーむ、なるほど。でも「標準」の言語を話す同士でも通じないことがあるように、「標準」じゃない言語を話しても通じることはあると思うのですが、、、標準だろうとなかろうと「通じない」ことが差別につながる場合もあるように思うし。んー、なんだか考えているうちによくわからなくなってしまいました。・今気が付きましたが、ベータになったからか、URL表示欄(というのかな)のアイコンがグーグルのGになりましたね。前は違ったような。
>ヒロシさん
確かに通じないということで差別になることはあるでしょうね。ただ、論文はもっと国家・世界レベルというか、大きい視点で言語の標準化を議論していて、「非」標準の言語(イボニクスや日本の方言など)はその言語の話者間でないと通じないから、みんながわかるように標準語を話すということになってしまっている、「通じる」って何なのかという話だったんです。
アイコン、確かに変わりましたね。betaに移行してからなんかヘンなんですよー。右サイドバーのところに"subscribe to..."っていうのをつけたんですが、RSS、動いてますか?もうわけわかりません(←超初心者)。
「非」標準の言語っても、テレビの関西弁とかは標準の「非」標準の言語ですかね。・RSS動いてませんねー。残念。
>ヒロシさん
そうですね、関西弁も「非標準語」ですね。ただ昨今のお笑いブームと関西人の意地でも方言でしゃべるという姿勢のおかげで、意思疎通はある程度可能なので、差別の要因にならないでしょうが。
RSSは...もうちっと調べます。すんません。
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