前回のポストは2週間以上前ですね。うーん、何があったのかしら?あ、学期末です。
12月12日に期末試験があり、その後採点して成績出して...ってしてたら、すぐに学期最終日の17日になりました。その日は1学期だけの留学生とのお別れパーティーがありました。各クラスの代表者があいさつをしたのですが、私が担当したクラスの学生は「yukki先生のおかげで日本語が新聞や小説が読めるようになりました。どうもありがとうございました」と言ってくれて、ちょっとじ〜んときました。
振り返ってみると、正直言って立ち止まって考える暇もなく、ただひたすら走った1学期でした。最初のうちこそ「ここのプログラムはこういうふうにしてたみたいだから...」と考えて授業内容を決めることが多かったですが、途中からふっきれてちょっとだけですが自分がやりたいことを取り入れられたと思います。女性のイメージについて考えたり、漫画を分析したり...そういうことをしている中で、私には伝えたいことがあるんやなあと実感しました。それとピタリと合致したのが、Yuriさんに勧めてもらった「日本語はだれのものか」という本です。
うーん、これって3年も前に出版されていたんですね。私のアンテナ、感度鈍すぎ。
「日本語はだれのものか」ーーー著者らは使う人のものだと言っています。私もそう思います。日々日本語ということばを使ってコミュニケーションしている学生たち。通じること、通じないこと、いろんなことを経験していると思います。そんな中で、相手が言っていることがわからなかったり、相手にわかってもらえなかったりなど、できないことに焦点があたってしまい、「自分の日本語が正しくないから」とか「不十分だから」とか考えてしまっていないだろうか...。そんなこと考えている学生がいるかどうかわかりませんが、「正しさ」を重視する学生がいるとは思います。そんな学生に、「日本語って何だろう?正しいって何だろう?誰が「正しい」日本語を話すの?誰がその「正しさ」を決めるの?日本語って誰のもの?」ということを考えてほしいです。
だから、来学期の私のテーマは、上の本のタイトルと同じく「日本語はだれのものか」。リービ英雄や李良枝の作品を読んだり、歴史的な日本語の変遷をからめたり、ちょっと冒険をしようと思っています。さて、どうなることやら。
ぼんやりしていたものが、ちょっとだけですが輪郭が見えてきたような気がします。
2 comments:
この本まだ読んでないんですよねー。早く手に入れて読んでみたいです。
来学期の実践もおもしろそうですねー。もう隣にいるとき見たいに簡単にべちゃくちゃ話せませんけど、ブログが少しそのかわりになっているかな?と思います。
>さとうさん
ぜひぜひ読んでください。なんやったら持っていきましょか?
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