春学期も第4週目に突入し、講師が担任以外のクラスを教える「ブロック制」が始まりました。昔、大学院生時代にTAをしていたとき、数週間ごとに教えるクラスをローテーションしていたのですが、それと同じシステムです。
ブロック初日、私が担任のクラスに入ったM先生に感想を聞くと、「もっとできてもいいんではないかと思った」と言われました。読み物の内容について質問をしても学生が的確に答えられなかったため、思った以上に反応が悪かったということでした。正直、ショックでした。別に「私の学生はデキる」とは思ってませんでしたが、そんなに悪くもないと思っていたので...。
でも、M先生に外からの視点から意見をいただいたことで、私は自分のクラス運営や教育理念について考えることができました。ありがたいことです。
M先生に「反応が悪かった」と言われた時、私のやり方はどこがまずかったんだろうか、学生のためになってなかったんだろうかと、自己嫌悪に陥りました。そして「どうにかせなあかん。変えなあかん」って焦りました。そのうち、訳がわからなくなって、私は学生をどこへ連れて行きたかったんだろう?日本語使いとして、学生にどういうふうになってほしかったんだろう?そういう根っこの部分について考えました。
M先生のおっしゃる「反応の悪さ」は、M先生が期待していたような中級レベルの読みの正確さや言葉使い(使う語彙とか文法など)がなかったということに起因しているのではないかと思います(もちろん他にもいろいろあったと思いますが)。私は授業でそういう面を強調していませんでした。どちらかと言うと、学生には、とにかく試行錯誤しながら日本語で自己表現をすること、人と関わること、自分の頭で考えて自分の足で立つことを、日本語学習を通して学んでほしいという気持ちが強くて、そういう部分がコース設計にも授業にも出ていたと思います。でも、その気持ちが極端になって、いつの間にか学生が何か意見を言っていればいいや、みたいなちょっと筋が通っていないことをしていたと思います。
私は弱いし、影響を受けやすいし、迷いがある人間なので、よくブレます。だからこそ、一本「これだ」と思うことを持ちたいと強く望んでいます。その「これだ」と思うことを人に伝えられるように、そして何より自分の中でびしっと持っていられるように、がんばりたいと思います。今の目標は「バランス」ですかね。
なんかまだ煮詰まってなくて上手く言えないんですけど...。
2 comments:
せんせい~おひさしぶりです!お元気ですか?:)
いつも先生の文を読めば性格が似ているようだという気がします :p
ここで先生の以前学生たちと話して見ればみんな先生の教育方法がとても效果あったと言います。
バランスを捜す先生, バランス必ず捜してほしいです+_+ がんばります:)
>Catalinaさん
久しぶり〜。元気に日本語を勉強してますか?
私たち、性格が似てますか?(笑)Catalinaさんもいろいろバランスをとることに悩むことがあるんですか。私はまだバランスを探しています。早く見つけたいです。
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