1週間終わりました〜。学生の出入りがいろいろありましたが、結局12人で落ち着きそうです。今回は女子と男子が半々です。去年の男ばっかの1年生クラスを教えたんですが、それとはちょっと雰囲気が違いますね。
今週は京都に来たことやしってことで、方言をテーマに授業をしました。「ぶぶ茶でもどうどす」という京言葉がわからなかったという新聞の投書、Yuriさん提供の俵万智のエッセイ「方言のクッション」の2つの読み物と、関西弁についての独り語り(?)(これもYuriさん提供)と、映画「ラブ★コン」の1シーンを教材にしました。
「方言のクッション」では3人1グループで読み、協力し合いながら理解を深めるというピア・リーディングをしました。あるグループは解釈の意見が分かれて結構話し合いをしていたようで、その結果をクラス全体での話し合いに持ち出して、結局そのグループの1人がテキストの内容を勘違いをしていたと気がついたようです。話し合いについて内省してコメントを書いてもらったのですが、「みんなで話し合うことでよくわかるようになった」という意見がほとんどでした。まあ、額面通りに取っていいのかわかりませんが...(学生が教師好みのコメントを書くこともあるので)。次のテーマは「食生活」なんですが、そのユニットでもピア・リーディングをやろうと思っています。今度はガチンコで初見の読み物を使う予定です(「方言のクッション」は一応予習済みでした)。
動画教材のほうでは、学生は「ラブ★コン」の聞き取り練習のときにそれがな かなか聞き取れずに苦労していました。関西弁は語尾に特徴がありますが、学生にとって語尾は難しいんですねえ。でも、彼らの「日本の大学生と友達になる」という目標を達成するためには、関西弁に慣れてもらわなあかんのですよね え。ま、こっちが気をもんでいる間にも、学生は一杯やりながら関西弁で友達作ってたりするんですけどね。
そして週の締めくくりの金曜日は「日本の新聞に慣れる」ということで、新聞を「分析」しました(これもYuriさんに指南してもらいました。Yuriさんは女神さまです)。ペアで文字の使われ方とその効果、載っている写真、記事のレイアウトなどを分析しました。学生からは「黒に白抜きの見出しのがトップニュース。見出しが目立つから」「右上に一番に目がいくから、そこにあるのがトップニュース」という意見が出ました。また、「記事のトピックはどの新聞でも同じだけど、新聞によって左/右の傾向があって、記事の書き方が違うと思う」という発言もありました。うーん、鋭い。それにしても、新聞各社の1面を並べて見ると、面白いぐらいに載っている記事が同じでした。
さて、今後の予定ですが、やっぱり昨年度の2年生後半でやったようなクリティカル・リテラシーの活動がしたいです。でもどうやったらいいんでしょうかねえ。
5 comments:
うまくいったみたいですね〜!よかった〜。実際に「方言」にふれながら生活しているという状況の中での「方言」に関する授業は、興味を伸ばしてあげることができたんじゃないかなあ。新聞のタスクも鋭い意見がでたようで、すばらしい!また、ゆっくりじっくり聞かせてくださいね。
すごく充実した感じで、学生は楽しんでそうですねー。さて、「忘れられない先生」ってテーマでブログを書いてもらったら、DDさんがYukkiさんのこと書いてましたよ。
>yuriさん
うまくいったんですかねえ。なんか私が一生懸命話していただけのような気がしないでもありません...。新聞のタスクでは鋭い意見が出て、実はほっとしましたけどね。
>ヒロシさん
読みましたって、それ!Google Readerであけたら私の写真がばーっと出てきてびっくりですよ!!!
確かに、語学は学んでいる環境に応じた日本語を学ばないといけませんね。
京都弁は、私にはさっぱり分かりません。大阪弁との違いなんかも全然分かりません。方言の中にも敬語的な表現があって、「〜しはるんですか。」は丁寧な表現だとか?聞いたことがあります。
難しいですねぇ。
京都はまだまだ暑いですか?
台湾は、今年の夏はわりと過ごしやすい暑さの日が多い気がします。
>kazzさん
京都弁はやわらかくて、大阪弁はきついですよ。「〜はる」は尊敬語ですが、ちょっと丁寧にお願いしたいときなんか、家族とかにも使えます。めっちゃ便利ですよー。
京都もだいぶ涼しくなりました。もうお彼岸ですからねえ。
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